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JCPTD - Japan Committee for Prevention and Treatment of Depression 一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会(JCPTD)
一般の皆様へ

うつ病の原因

ここでうつ病の原因だといわれている個々の事柄について、一つずつみていきましょう。

生物学的要因

うつ病の原因になんらかの遺伝的な要因が重要な働きをしていることは確かです。うつ病の方の血縁者がうつ病を発病する確率は一般の人に比べて高いといわれています。しかし一方で遺伝的には全く同じはずの一卵性双生児でも、一方が発病してもう一人も発病する割合は70%に過ぎません。このことから遺伝のみで発病が決まっている訳ではないということが言えます。

うつの発病に関係しているとされている生物学的なメカニズムには、神経伝達物質やその受容体の異常、ホルモンの異常、睡眠リズム障害などがあります。

性格

これまでの研究によって、うつ病にかかりやすい性格がいくつか解ってきています。またそれぞれの性格とうつ病のタイプを結びつけて考えている研究者もいます。

  • 一つ目は真面目で秩序を好み、几帳面な性格です。「メランコリー親和型」とか「執着性格」と言われるタイプです。
    「きちんとしないと気がすまない」「できるまで頑張ってしまう(頑張りすぎてしまう)」一方で「細かいことにこだわりすぎる」ところもあります。人間関係にも几帳面なので、周りの人にいつも配慮して行動します。この性格の人は、特に日本では社会適応がよく、周囲の評価も高いので、模範的なサラリーマンとして管理職的な立場につくことが多くなります。こうしたポジションは部下に配慮しながら、なおかつ仕事では完全を目指すことになるため、葛藤が生まれますますうつが起こりやすくなるようにも思われます。このタイプは(単極性)うつ病になりやすいとされています。
  • 二つ目の性格は社交的で明るく、エネルギッシュなタイプです。
    周りの人に合わせることが上手な反面、感じやすく物事を気に病むところがあります。「循環性格」と呼ばれ、特に躁うつ病と関連が深いとされています。やはり社会適応はまずまずよいのですが、時として羽目を外しすぎたり、出しゃばりすぎたりすることもあります。
  • 三つ目はやや未熟で、情緒が不安定なタイプです。
    自分を大事にする傾向は強いのですが、衝動を抑える力が弱く、時には浪費や異性関係のトラブルなど自己破壊的な行動を見せることもあります。もっと直接的にリストカットなどの自傷行為がみられることも少なくありません。このタイプの方のうつは治りにくく、長く続くことが多いようです。薬の効果もはっきりしないことが多いのが特徴です。

環境の要因、生活上の出来事

長く続く対人関係のストレスや過労、睡眠不足など種々の環境要因がうつ病に関係していると言われています。また最近では乳幼児期の虐待や不適当な養育などが、思春期、青年期以降のうつ症状の出現と関連があると言われています。

また、発病に先立って人生のなかでも、大きな出来事が起こっていることも多いのです。離婚や失業、近親者の死などはもちろんですが、普通なら喜ぶはずの事柄、例えば昇進や進学、結婚、子どもの誕生などでもうつが起きてくることがあります。こうした様々な出来事による、負担や責任の増大が関係しているとも言われています。ほかにも引っ越しや子どもの独立、定年退職などあらゆる出来事がうつの誘因や原因となる可能性があると言えます。
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