Skip
一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会
JCPTD - Japan Committee for Prevention and Treatment of Depression
一般社団法人うつ病の予防・治療日本委員会(JCPTD)
一般の皆様へ
うつ病の考え方
うつ病は一つの原因では起こらない
病院に来られるうつ病の方は、「あの事件が原因です」とか「職場の人間関係のストレスで」とか、自分なりにうつの「原因」を推測して来られることがよくあります。一方で、薬がよく効くことからもわかるように、うつ病にははっきりした生物学的な基盤があることもわかってきています。また、うつ病になりやすい性格というのもいくつか提唱されています。いったい何がうつ病の原因なのでしょうか。
現在のところ、うつ病に単一の原因はなく生物的な要因と心理的な要因、社会・環境的な要因の3つがそれぞれの程度に重なりあって起こっているというのが、もっとも受け容れられている説明です。次の「うつ病の原因」の項目でそれぞれについて詳しくみていこうと思います。
とはいえ、ひとりひとりの方でそれぞれの原因の比重は当然異なってきます。また後で説明する「うつ病の種類」によっても大きくその原因は変わってきます。ここでは一人一人の患者さんを理解するための手がかりになるように、以下の3つに大きく分けて考えて見たいと思います。
これは精神の病気を分類する古典的な分類法に従った分け方ですが、うつ状態を引き起こす病気を広く考えるときには一番わかりやすい分けかたです。
現在のところ、うつ病に単一の原因はなく生物的な要因と心理的な要因、社会・環境的な要因の3つがそれぞれの程度に重なりあって起こっているというのが、もっとも受け容れられている説明です。次の「うつ病の原因」の項目でそれぞれについて詳しくみていこうと思います。
とはいえ、ひとりひとりの方でそれぞれの原因の比重は当然異なってきます。また後で説明する「うつ病の種類」によっても大きくその原因は変わってきます。ここでは一人一人の患者さんを理解するための手がかりになるように、以下の3つに大きく分けて考えて見たいと思います。
| 分類 | |
|---|---|
| うつ病の分類 |
これは精神の病気を分類する古典的な分類法に従った分け方ですが、うつ状態を引き起こす病気を広く考えるときには一番わかりやすい分けかたです。
脳にはっきりした原因のあるうつ
脳梗塞や脳出血などいわゆる脳卒中の発作を起こした方では、その後かなり高い割合でうつの症状が出現すると言われています。またはっきりした発作がなくても、初老期以後に発症したうつ病の方では、CTやMRIなどで脳を画像診断してみると小さな脳梗塞のあとがあったり、脳が全体的、あるいは部分的に萎縮していることがよくあります。
また、身体の不調が脳に影響してうつ症状が出ていることもあります。甲状腺から出ているホルモンの量の異常でうつになる場合などです。
さらに、一部の薬は副作用としてうつが出現することがあると言われています。副腎皮質ステロイドやインターフェロン、循環器系の薬等で多いとされています。
また、身体の不調が脳に影響してうつ症状が出ていることもあります。甲状腺から出ているホルモンの量の異常でうつになる場合などです。
さらに、一部の薬は副作用としてうつが出現することがあると言われています。副腎皮質ステロイドやインターフェロン、循環器系の薬等で多いとされています。
心因性のうつ
近しい人が亡くなったり、突然職を失ったりといったはっきりとした出来事(ライフイベント)をきっかけに急にうつの症状が出現することがあります。また、長年にわたる職場での人間関係のストレス、嫁姑の関係や近所付き合いなどで疲れ果ててうつが起こってくるということもあります。こうした急性の、あるいは慢性の心の負担によって引き起こされるものが、心因性のうつ状態です。反応性のうつなどと言われることもあります。
こうした心因性のうつ状態は、一般的に治りやすく、ごく短期間で終わってしまうならば正常な悲しみの反応、疲れの反応であるとも言えます。特に前者のような急に起こってきたタイプのものは元に戻りやすいとされています。逆にあまりにも長引いたり、こじれたりするようであればむしろ次の項で説明する「ひとりでに起こるうつ」を疑った方がよいでしょう。
こうした心因性のうつ状態は、一般的に治りやすく、ごく短期間で終わってしまうならば正常な悲しみの反応、疲れの反応であるとも言えます。特に前者のような急に起こってきたタイプのものは元に戻りやすいとされています。逆にあまりにも長引いたり、こじれたりするようであればむしろ次の項で説明する「ひとりでに起こるうつ」を疑った方がよいでしょう。
ひとりでに起こるうつ
特にきっかけもなく、身体や脳にこれといった異常もないのに、ひとりでに、まるで目覚まし時計がある時間になると鳴り出すように起こってくるうつがあります。実はこのタイプがうつ病のもっとも中核と言えるグループで、このページの解説もほとんどがこの「ひとりでに起こるうつ病」を念頭において書かれています。狭い意味での「うつ病」、「躁うつ病」はこのグループのみを指しています。
ちょっとややこしいのは「ひとりでに起こるうつ」とは言いながら、実は症状が起こる前に「きっかけ」となるような出来事があることが珍しくないことです。一見心因性のうつのように見えて、実は「ひとりでに起こるうつ」であることがあるのです。こうした場合、何らかの心因によって「ひとりでに起こるうつ」が誘発されたのだと考えることになります。
ちょっとややこしいのは「ひとりでに起こるうつ」とは言いながら、実は症状が起こる前に「きっかけ」となるような出来事があることが珍しくないことです。一見心因性のうつのように見えて、実は「ひとりでに起こるうつ」であることがあるのです。こうした場合、何らかの心因によって「ひとりでに起こるうつ」が誘発されたのだと考えることになります。
copyright 2010 © Japan Committee for Prevention and Treatment of Depression all right reserved.
